歯科医師50人が回答、家族の根管治療は何を選ぶか? 熊谷市桶川市加須市坂詰歯科|歯を抜く、神経を抜くと言われお悩みの方へ|根管治療・歯髄保存ガイド

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歯科医師50人が回答、家族の根管治療は何を選ぶか? 熊谷市桶川市加須市坂詰歯科

  • 根管治療

歯科医師50人に聞きました。自分や家族の根管治療なら、何を選びますか?

昨日、2026年10月1日、私は歯科医師50人に、根管治療について簡単なアンケートを行いました。

質問したのは、とてもシンプルな内容です。

「もし自分自身、あるいは自分の家族が根管治療を受けることになったら、一般的な保険診療による根管治療を選びますか?」

結果

今回、私が質問した50人の歯科医師については、全員が「自分自身や家族には、いわゆる一般的な保険診療の根管治療は選択しない」という趣旨の回答でした。全ての歯科医師が自由診療の、根管治療を選択すると回答されました。

もちろん、これは学術的に設計された調査ではありません。

対象となった歯科医師も50人に限られており、そのため、この結果をもって「日本の歯科医師は全員そう考えている」と一般化することはできません。

それでも私は、患者さんに根管治療について考えていただく、一つのきっかけになる結果ではないかと思いました。

なぜ歯科医師は、自分や家族の根管治療を慎重に考えるのか

歯科医師は日常診療の中で、根管治療を行った歯がその後どのような経過をたどるのかを数多く見ています。

根管治療を行ったからといって、必ずその歯が長期間保存できるわけではありません。

治療後に根尖性歯周炎が残ったり、再発したりすることもあります。また、歯の状態によっては再根管治療や外科的歯内療法が必要となる場合があり、さらに保存が難しい場合には、最終的に抜歯が選択されることもあります。

だからこそ歯科医師は、自分自身や家族の治療となったとき、

「とりあえず根管治療をする」のではなく、「どのような環境で、どのような歯科医師に、どのような方法で治療してもらうのか」

まで慎重に考えるのだと思います。

「保険か自由診療か」だけで治療結果が決まるわけではありません

ここは非常に大切なところです。

保険診療だから治らない、自由診療だから治る、という単純な話ではありません。

保険診療であっても良好な経過をたどる歯はありますし、自由診療で精密な根管治療を行ったとしても、すべての歯を保存できるわけではありません。

根管治療の結果には、もともとの歯の状態、感染の程度、初回治療か再治療か、歯根破折の有無、根管形態、術者の知識や技術、使用する設備、治療環境、その後の修復・補綴治療など、さまざまな要因が関係します。

したがって、単純に「保険診療と自由診療のどちらが上か」という比較をすることは適切ではないと私は考えています。

一方で、自由診療では診療時間や使用する器材などについて、保険診療とは異なる治療環境を設定できる場合があります。

たとえば、マイクロスコープ、CBCT、ラバーダム防湿、NiTiファイルなどを用い、十分な診療時間を確保したうえで治療を行うという選択肢があります。

ただし、これらの設備を使用したからといって、治療の成功が保証されるものではありません。

一本の歯を失うことを、私たち歯科医師は重く考えています

根管治療の先には、「その一本の歯をできるだけ長く残す」という大きな目的があります。

歯を失った場合には、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどによって機能を補う方法があります。

インプラントも、失った歯の機能を補うための非常に重要な治療選択肢の一つです。

しかし、インプラントも天然歯とは異なり、一度治療すれば生涯にわたって問題が起こらないことが保証されるものではありません。長期的には適切なメインテナンスが必要であり、さまざまな合併症が生じる可能性もあります。

だからこそ私は、保存できる可能性のある天然歯については、「抜歯した後にどうするか」を考える前に、「この歯を残すために、どのような選択肢があるのか」を十分に検討することが大切だと考えています。

私が患者さんに一番伝えたいこと

今回の50人の歯科医師への質問で、私自身も改めて考えさせられました。

私たち歯科医師は、自分自身や大切な家族の治療となれば、

「この歯は本当に残せるのか」

「誰に治療してもらうのか」

「どのような設備や環境で治療してもらうのか」

「治療後はどのような被せ物をするのか」

「もし治らなかった場合、次にどのような方法があるのか」

というところまで考えて治療を選択します。

私は、患者さんにも同じように考えていただいてよいと思っています。

根管治療は、一度行えば完全に元の歯に戻る治療ではありません。

だからこそ、治療を始める前に十分な説明を受け、ご自身が納得できる治療方法を選択することが大切です。

もし根管治療を受けることになったら、かかりつけの先生に聞いてみてください。

「先生ご自身やご家族が同じ状態だったら、どのような根管治療を選択肢として考えますか?」

これは、保険診療を否定するための質問ではありません。

また、自由診療を選ばなければならないという意味でもありません。

自分の歯をこれから何年、どのように守っていきたいのか。そのためにどのような治療方法があるのかを、歯科医師と一緒に考えるための質問です。

根管治療には複数の考え方と治療方法があります。

それぞれの利点だけでなく、限界、費用、治療期間、起こり得るリスクまで説明を受けたうえで、最後に治療方法を選ぶのは患者さん自身です。

私たち歯科医師の役割は、患者さんに特定の治療を押しつけることではなく、患者さんが納得して選択できるよう、できる限り正確な情報をお伝えすることだと考えています。

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