根管治療を動画で解説 熊谷市桶川市坂詰歯科
- 根管治療
根管治療を動画で解説
上顎第二大臼歯の根管治療症例
今回は、実際の上顎第二大臼歯の根管治療について、治療中の動画を交えながらご紹介します。
※患者さんの同意を得たうえで、個人が特定されないよう配慮して掲載しています。
※治療結果には個人差があり、すべての患者さんが同様の経過になるわけではありません。
約3か月根管治療を継続していた症例
患者さんは他院で約3か月にわたり根管治療を受けていました。
治療の継続が難しい状況であるとの説明を受け、抜歯後にインプラント治療を行うことも選択肢として提示されていたそうです。
そこで、
「この歯を残せる可能性があるのか、一度詳しく調べてほしい」
というご希望で当院へ相談に来られました。
まずは「治療できる歯なのか」を診断します
当院では、すぐに根管治療を開始するのではなく、まず現在の状態を確認しました。
診査・画像所見などをもとに、
・根管治療を継続する選択肢
・予想される治療経過
・治療の限界やリスク
・改善が得られなかった場合の次の選択肢
・抜歯となる可能性
などについて説明しました。
そのうえで、患者さんが根管治療による歯の保存を希望されたため、次回来院時に治療を行うことになりました。
治療時間は約2時間
この症例では、約2時間の治療時間を確保しました。
マイクロスコープ下で根管内を確認していくと、治療が長期化した一因として考えられる所見が確認できました。
それが「レッジ」です。
レッジとは、根管治療の過程などで根管内に段差のような部分が形成され、本来進みたい根管の方向へ器具を進めにくくなった状態をいいます。
このような状態では、根管の先まで適切に器具を到達させることが難しくなる場合があります。
動画で実際の治療をご覧ください
今回の動画では、
「どこが治療を難しくしていたのか」
「マイクロスコープで何を確認しているのか」
「レッジに対してどのようにアプローチしたのか」
を実際の治療映像を通してご紹介します。
根管治療は、患者さんから見ると「歯の中で何をしているのか分かりにくい治療」です。
だからこそ当院では、可能な範囲で治療中の画像や動画を記録し、治療内容を患者さんにも理解していただけるよう努めています。
今回は1回の治療で根管治療を終了しました
本症例ではレッジへの対応を行い、根管内を処置したうえで、根管治療は1回で終了しました。
さらに、根管治療後の歯を封鎖するための土台(コア)の処置まで同日に行いました。
ただし、これは今回の症例における治療経過です。
すべての根管治療を1回で終了できるわけではありません。急性症状が強い場合、感染や根管内の状態、歯根の形態などによっては、複数回の治療が必要になることがあります。
根管治療は「終わったら終了」ではありません
根管治療直後に症状がないことだけで、長期的な経過を判断することはできません。
今回の症例についても、治療後約3か月で再評価を行い、症状や画像所見などを確認します。
当院では、
診断 → 治療 → 経過観察
までを根管治療の一連の流れとして考えています。
今回の治療について
治療内容
上顎第二大臼歯に対する根管治療。マイクロスコープ等を用いて根管内を確認し、レッジへの対応、根管形成・洗浄・根管充填を行いました。その後、同日に土台の処置を行いました。
治療回数
根管治療:1回
※診査・カウンセリング、経過観察、最終的な修復・補綴治療等は別途必要です。
治療時間
約2時間
治療後の経過観察
約3か月後に再評価予定
費用はホームページを参照
主なリスク・副作用等
治療後に一時的な痛みや腫れ、咬合時の違和感などが生じることがあります。また、根管の形態や感染の状態、歯根破折などの状況によっては、根管治療を行っても症状や根尖部の病変が改善しない場合があります。その場合には、再治療、外科的歯内療法、抜歯などが必要となる可能性があります。治療中には器具破折、穿孔などの偶発症が生じる可能性もあります。
最後に
「根管治療が長く続いている=必ず抜歯になる」というわけではありません。
一方で、すべての歯を根管治療によって保存できるわけでもありません。
大切なのは、なぜ治療が難しくなっているのかを診査・診断し、歯を残す治療を続けるメリットと限界、抜歯を含めた他の選択肢について十分な説明を受けたうえで、患者さん自身が治療方法を選択することだと当院では考えています。
今回の動画が、「根管治療では実際にどのようなことをしているのか」を知っていただく一助になれば幸いです。









