根管治療後に気を付けること|歯を抜く、神経を抜くと言われお悩みの方へ|根管治療・歯髄保存ガイド

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  • medee 埼玉県 根管治療におすすめしたい医院
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根管治療後に気を付けること

当院が考える根管治療後の歯を長持ちさせる2つの考え方

なぜ、インプラント、ブリッジ、入れ歯がお口の中に入るのでしょうか?それは、自分の歯を失ったからです。当院では、できる限り歯を残す根管治療(根の治療、神経の治療)に力を入れています。

当院が考えるしっかりとした根管治療は『どのような考え(概念)』があって、歯を長持ちさせると言えるのか?それをこの項で説明します。根管治療をしたあとは一般的に歯の寿命は短くなるとされています。なぜかというと、根管治療を行った歯は、抜けてしまうリスクを抱えることになるからです。

根管治療後に起こること

歯周病以外では、ほぼこの2つが原因で歯が抜けてしまうのではないでしょうか?
当院が考える根管治療後の歯を長持ちさせる考え方とは、いかにこの2つの要素に立ち向かい、どのような対策でこの2つの要素を予防するかがカギになってきます。

根尖性歯周炎の再発・発症の原因と対応方法

  • 根管治療時の汚れの取り残し
  • ずれた被せ物と歯の隙間からの細菌感染
  • マイクロスコープを使って感染物質を除去

    現時点での膿、痛み・腫れをなくす

  • 細菌が歯の中に再び入らないような被せ物

    痛み・腫れが再び出ないようにする

根尖性歯周炎の再発・発症に関しては、さらに、2つの概念で対応します。1つ目は隔壁・ラバーダム防湿を確実に行い、治療中、歯の内部に感染させないようにして、マイクロスコープを使い感染部を可能な限り除去します。もう一つは、根の治療が終了し被せ物を行うのですが、被せ物にずれが存在したり、虫歯になると再度感染を起こしてしまうので、歯にできる限りピッタリした被せ物を入れます。

根管治療中・治療後に膿や臭いが生じる原因と対処法

根管治療を受けている際に「膿の臭いがする」「治療がうまくいっているのか心配」と感じる患者さんは少なくありません。治療中に生じる膿や臭いには明確な原因があり、適切に対処すれば改善が期待できます。

膿や臭いが生じる主な原因

  • 仮蓋のトラブルによる薬剤の漏れ:治療と治療の間、根管内への細菌侵入を防ぐため仮蓋をしますが、密着不良や材料の劣化でわずかなすき間が生じることがあります。水酸化カルシウムペーストなどの薬剤が唾液と混ざることで、刺激臭や苦味を感じることがあり、漏れた薬剤に細菌が付着すると揮発性硫黄化合物が生成されて悪臭の原因となります。
  • 歯茎からの膿の排出:免疫細胞が感染した根管内の組織を排除しようとする過程で膿が生成されます。膿にはタンパク質の分解産物が含まれており、細菌がこれをさらに分解することでメチルメルカプタンや硫化水素といった強い悪臭を伴う物質が作られます。
  • 治療薬剤固有の臭い:根管治療で使用される水酸化カルシウムやクロルヘキシジンなどの薬剤はそれぞれ特有の臭いや苦味を持っており、これが不快感の原因になることがあります。

放置した場合のリスク

膿や臭いを放置すると、歯周組織(歯茎・歯槽骨)への炎症が慢性化し、骨が溶けて歯を支えられなくなるリスクがあります。さらに悪化すると最終的に抜歯が避けられなくなるだけでなく、口腔内の慢性的な細菌感染が心内膜炎や糖尿病の悪化、誤嚥性肺炎など全身の健康にも深刻な影響を及ぼすことが知られています。「痛みが和らいだから大丈夫」と判断せず、膿や臭いが数日以上続く場合は早めにご相談ください。

対処法

  • 早期に歯科医師へ相談:いつから・どの歯の周辺か・症状の程度をメモしておくと診察時に役立ちます。レントゲンやCT撮影で炎症の範囲を正確に確認し、消毒の追加・薬剤変更・マイクロスコープを用いた精密処置などを判断します。
  • 仮蓋の交換:すき間や緩みがある場合は速やかに除去し、根管内を再洗浄・消毒のうえ強度と密閉性に優れた材料で新しい仮蓋を作製します。噛み合わせの調整も合わせて行います。
  • 再根管治療・外科的処置:通常の処置で改善が見込めない場合はマイクロスコープを使った再根管治療を行い、根っこの先に大きな病変がある場合は歯根端切除術が選択されることがあります。
  • 抗生物質の投与:炎症の拡大を防ぐ補助的な役割として使用します。ただし根管内部の感染源そのものは取り除けないため、必ず根管治療と組み合わせて行います。自己判断での中断は耐性菌を生む恐れがあるため、指示された用法・用量を守ることが重要です。
  • 定期的なメンテナンス:最終充填後は1〜3か月後に初回フォローアップを行い、以降は半年〜1年ごとにレントゲン検査・歯周ポケット測定・噛み合わせ確認などを実施します。再発の兆候を早期に発見し、長期的な安定を図ります。

当院ではマイクロスコープを用いた精密な根管治療を行っており、膿や臭いの問題についても専門的な診断と治療を提供しています。根管治療でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

歯の破折の原因と対応

歯の破折に対してはどのような対策で臨むのか?これは非常に難しい問題で歯の破折の原因は非常に様々な要因が重なって起こります。その様々な要因をできる限りつぶしていく考え方が当院の根管治療です。

1つは歯の先にヒビが入りずらいニッケルチタンファイルを使用し根管形成を行い、可能な限り余計な圧力のかからない根管充填を行います。2つ目は、歯を丈夫にするファイバーコアを使用し被せ物を作製し、歯周病なども考慮にいれ全顎的に咬み合わせや、歯ぎしり、食いしばりに対しても対応していきます。

  • 歯が割れずらい根管治療

    新品のニッケルチタンファイルの使用、圧力を抑えた根管充填

  • 歯を丈夫にする土台(コア)

    歯の量をより多く残し、ぴったりくっついた頑丈なコア

根管治療が終わり、被せ物をする。しかし、歯が割れてしまったら、抜歯、すべていままでのことが水の泡になります。可能なかぎり割れずらい根管治療を行います。

非歯原性疼痛(神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛)について

私がマイクロスコープを使用しての根管治療・根の治療を行うようになって様々な症例と出会いました。いわゆる難症例と多く出会うようになりました。難症例の中には治癒しているはずなのに、痛みが消えないということが稀に存在します。歯が原因で痛みが治まらないのではなく、歯以外の原因によって痛みが治らないのです。それを非歯原性疼痛(神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛)と言います。根管治療が成功した歯の約12%は発症すると言われています。実際の現場で私が今まで遭遇した症状は、根尖病変はないにも関わらず「歯自体が痛い」「歯の周辺の歯茎が痛い」「噛むとかなり痛い」「時々、顔まで痛くなる」「原因だと思っていた歯を抜いても痛みが続く」など様々な症状がみられます。場合によっては三叉神経痛、顔面痛、舌痛症なども疑います。

非歯原性疼痛は患者さんの理解も必要です

根管治療・根の治療の目的は実は「痛みをなくす」治療ではないことを患者さんには理解していただきたいと思っています。根管治療の目的はあくまで「根尖性歯周炎の予防・治療」なのです。場合によっては痛みや違和感も残存することもあります。
根管治療はその目的達成のために歯の内部の感染源をお掃除する治療です。症状の原因が歯にあった場合、根管治療が上手くいけば結果的に痛みなどの症状は消失します。
仮にですが、歯の内部の感染源は可能な限り除去(マイクロスコープで可能な限り確認)が完了し、根尖病変の減少・消失(CT撮影で正確に判断)を認め、さらに咬合性外傷、歯根破折を認めず、周囲の歯にも問題がないにも関わらず、「痛み」が持続する場合、あくまで、私の経験上ですが痛みの原因は歯でない可能性があります。
長い間、根管治療・根の治療が継続し痛みなどの症状が続いてしまった場合、多くの患者さんの原因は歯にあると思います。しかし、中には歯が原因でないことも稀にありますので、場合によっては症状の原因は歯ではないことを冷静に受け止めることも重要かと思います。

当院の役割(非歯原性疼痛(神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛))について

当院では、非歯原性疼痛(神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛)の正確な診断・治療は行えません。非歯原性疼痛(神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛)が疑われる場合は、当院が作成する紹介状を持って専門の医療機関(大学病院、ペインクリニックなど)に行っていただき診断・治療を行っていただきます。
地域医療を担う当院の役割は、「マイクロスコープを使用して歯に対する治療を可能な限り高いレベルで行い、痛みなどの症状の原因は歯ではないことをできる限り確定させ、非歯原性疼痛(神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛)の可能性があれば、専門の医療機関へ患者さんを紹介すること」だと私は思っています。
というのも、仮に根管治療・根の治療に不備があった場合、専門の医療機関に紹介を行っても根の治療の不備の可能性を指摘される場合があり、場合によっては紹介元の医院に患者さんがもどり、歯が痛みの原因であることを除外するため再度根管治療を行うよう紹介先医療機関から指示を受けることがあります。当院の役割は紹介する患者さんが、他の医療機関から送り返しを可能なかぎり防ぐことだと思います。

どの程度の症状で非歯原性疼痛の専門的治療に介入すべきか

根管治療が良好に終了したが、違和感などの症状が残る場合があります。歯の周囲の組織の障害・変性や脳への痛みの信号の残存などが疑われます。違和感、咬むと弱い痛みがあった場合、行動認知療法などで、場合によってはそのまま症状の消失を期待し経過を見ることがあります。
しかし、症状が強く、日常生活に支障(症状によってストレスがたまる、痛みが我慢できなく薬を飲む、痛くて咬めないなど)が出るほどであった場合は、専門の医療機関に紹介を考えます。専門医の主な治療は中枢神経に作用する薬物療法となうことが主です。しかし、薬物療法で痛みが完治すること基本はなく、つらい状況を薬物で耐え日常生活をなんとか送れるようにして、体が自然に治癒するのを待つしかありません。

非歯性疼痛は慢性疼痛とも呼ばれる

慢性疼痛では痛い歯の状態と心理社会的な要因が関係する可能性があることを理解する必要があります。心理的な苦痛や感情、認識度合いにより大きく影響を受けます。

  • 精神状態:怒り、悲しみ、心配不安症、憤り、ストレス関連障害 うつ病 社会的恐怖など
  • 環境:家庭環境や関係、職場環境、友人関係、社会情勢など
  • 性格:痛みに弱い、違和感を気にするか…神経質など
  • 行動:痛みを悪化させる要因があるか

根管治療後のQ&A

Q

治療が非常に長引いています。なぜですか?

A

主な原因は2つ考えられます。1つは、歯の根管(根の内部)に残った感染が除去しきれていないケースです。根管は形状が非常に複雑なため、何度通院しても感染が取り切れず、腫れが長引くことがあります。もう1つは、非歯原性疼痛(神経障害性疼痛・痛覚変調性疼痛)への対応が行われていないケースです。歯そのものではなく、神経や痛みの感じ方に問題がある場合は、一般的な根管治療だけでは症状が改善しないことがあります。

Q

根管治療が成功しても、その後に問題が起きることはありますか?

A

はい、あります。根管治療がうまくいき根の先の炎症が治まったとしても、治療後の歯は「歯根破折(歯の根が割れること)」というリスクを抱えることになります。破折を防ぐためには、担当医が推奨するかぶせ物を装着したり、場合によってはマウスガードを使用したりといった対策が有効です。根管治療後の歯を長く保つためには、治療後のケアと定期的な管理が欠かせません。

Q

根管治療後の歯は折れやすくなりますか?

A

根管治療を行った歯は、治療前と比べて歯根破折のリスクが高まります。特に、噛み合わせに問題がある方や、歯ぎしり・食いしばりの強い方はリスクがさらに高くなるため、早めに担当医へご相談ください。

Q

保険で根管治療を受けた後に、追加費用を請求されました。これは適切なのでしょうか?

A

原則として、適切ではない可能性があります。保険診療と自由診療を組み合わせる「混合診療」は、ごく一部の例外を除いて禁止されています。たとえば、保険診療で根管治療を行った後に、MTAセメントやニッケルチタンファイルの費用を別途請求するケースがこれにあたる場合があります。心当たりがある場合は、お近くの保健所にご相談ください。

Q

根管治療中に膿の臭いがするのは正常ですか?

A

治療の段階によっては起こりうる症状です。根管内の感染した組織を除去する過程で、免疫細胞が細菌と戦ってできた膿が歯茎から排出されることがあります。また、治療に使用する水酸化カルシウムなどの薬剤自体が独特の臭いを持っているため、それが原因になるケースもあります。ただし、「正常な範囲」かどうかは症状の程度と期間によって異なります。臭いが数日以上続く、強くなっている、腫れや痛みを伴うといった場合は、仮蓋の不具合や感染の悪化が考えられるため、そのまま様子を見ず早めに担当医へご相談ください。

Q

仮蓋が取れたらすぐ受診すべきですか?

A

はい、できる限り早めの受診をお勧めします。仮蓋は治療と治療の間、根管内に細菌が入り込まないようにするための重要な蓋です。外れた状態が続くと、唾液中の細菌が歯の内部に侵入し、それまでの消毒・洗浄の効果が失われてしまいます。痛みがないからといって放置すると、次回の治療時に再度感染部位の除去からやり直しになるケースもあります。仮蓋が取れた・欠けた気がすると感じたら、痛みの有無にかかわらず歯科医院へご連絡ください。

Q

膿が出ている状態で治療を放置すると何日くらいで悪化しますか?

A

「何日で悪化する」という明確な基準は、感染の程度や個人の免疫力によって異なるため一概には言えません。ただし、膿が出続けている状態は感染が進行中であることを示しており、時間の経過とともに歯を支える骨(歯槽骨)が溶け始めるリスクがあります。
特に注意が必要なのは、一時的に症状が落ち着いたように感じるケースです。膿の出口(フィステル)ができることで痛みが和らいでも、内部の感染は続いています。「痛くなくなったから大丈夫」と判断せず、膿や臭いが続く場合は数日以内を目安に受診することをお勧めします。

Q

抗生物質をもらったのに臭いが消えません。なぜですか?

A

抗生物質は血液を通じて全身に作用する薬のため、血管が少ない根管の内部には十分な濃度で届きにくいという特性があります。根管内に残っている感染組織や細菌を直接取り除かない限り、臭いの根本原因は解消されません。
抗生物質の役割はあくまで「炎症の拡大を抑える・腫れや発熱を鎮める」補助的なものです。臭いが続いている場合は、根管内の洗浄・消毒が不十分である可能性や、仮蓋に隙間が生じている可能性が考えられます。服薬中でも症状が改善しない場合は、担当医に状態を伝えて治療内容の再確認を依頼してください。

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