家族に勧めない根管治療とは? 熊谷市桶川市根管治療マイクロスコープ坂詰歯科
- 根管治療
私なら受けない根管治療の歯科医院
― 医院選びで注意したいポイント
「先生だったら、どんな歯科医院で根管治療を受けますか?」
患者さんや知人の歯科医師から、このような質問を受けることがあります。
反対に、
「先生だったら、どんな歯科医院では根管治療を受けませんか?」
と聞かれることもあります。
これは非常に難しい質問です。
歯科医院にはそれぞれ治療方針があり、保険診療と自由診療では、使える時間や設備、治療内容にも違いがあります。
ですから、ここで「この条件に当てはまったら悪い歯医者」と断定するつもりはありません。
あくまで、私自身が根管治療を受ける立場になったとき、家族や大切な友人から相談されたときに、慎重になるポイントとしてお読みください。
① 自由診療なのか、費用はいくらなのかがホームページを見ても分かりにくい
私はまず、ホームページを確認します。
特に注意するのは、
「マイクロスコープ根管治療」
「精密根管治療」
「高度な根管治療」
などを大きくアピールしているにもかかわらず、それが保険診療なのか自由診療なのか、費用はいくらなのかが患者さんに分かりにくい場合です。
ホームページを見た患者さんは「保険で受けられるのかな」と思って受診した。
ところが実際に医院へ行ってみると、
「この治療は自由診療になります」
と初めて説明される。
私は、このような患者さんを医院へ誘導してから重要な条件を伝えるような情報発信には疑問を感じます。
自由診療を行うこと自体に問題があるわけではありません。
むしろ根管治療に十分な時間や設備を投入するために、自由診療という選択肢が必要になることもあります。
だからこそ、自由診療であることや費用など、患者さんの判断に必要な情報を適切に示している医院を私は選びます。
治療技術を見る前に、まず情報提供に対する姿勢を見ます。
② 「マイクロスコープがあります」だけを大きくアピールしている
マイクロスコープは、根管治療において非常に有用な設備です。
しかし、
マイクロスコープがあることと、根管治療が上手であることは同じではありません。
これは非常に重要です。
高性能なカメラを買っただけで、誰でもプロカメラマンになれるわけではありません。
根管治療も同じです。
大切なのは設備そのものではなく、
「誰が、それを使って、どのような診断と治療を行っているのか」
です。
その一つの判断材料として、私は日本顕微鏡歯科学会の認定医や、日本歯内療法学会の専門医など、根管治療や顕微鏡治療について継続的に研鑽している歯科医師かどうかを確認します。
もちろん、資格だけで治療技術のすべてを判断することはできません。
しかし、
「マイクロスコープ完備」という設備の宣伝だけでなく、「誰が治療するのか」まで確認する。
これは非常に大切だと思います。
③ 「絶対に治る」「必ず残せる」のような表現が目立つ
根管治療には限界があります。
どれだけ丁寧に治療しても、すべての歯を治せるわけではありません。
歯根破折、穿孔、根尖外感染、重度の歯周病、保存困難な歯質不足など、歯を残すことが難しい状況も存在します。
だから私は、
「絶対に抜かない」
「必ず治る」
「他院で抜歯と言われた歯でも残せる」
といった強い言葉だけが目立つ場合には慎重になります。
私が知りたいのは、「できます」という言葉ではありません。
成功率はどの程度なのか。
どのようなリスクがあるのか。
何回かかるのか。
治らなかった場合には次にどうするのか。
ここまで説明してくれる歯科医師を選びます。
④ 他の歯科医師の治療を批判することで、自分を良く見せている
これは私がかなり重視するポイントです。
「前の先生の治療が悪かったですね」
「こんな治療では治りません」
「ラバーダムを使わない歯医者はダメです」
「この治療方法は古いです」
こうした言葉を聞くと、患者さんは、
「今度の先生は名医なのかもしれない」
と思うかもしれません。
しかし、後から診察する歯科医師は、非常に有利な立場にいます。
治療後の結果を見ながら、前の治療を評価できるからです。
しかし前医は、その時点で得られた情報、患者さんの希望、保険診療上の制約、歯の状態などを考えながら治療していた可能性があります。
その背景を知らず、結果だけを見て前医を批判することは簡単です。
前医を悪者にすれば、後医は名医に見えます。
だからこそ私は、前医の治療を尊重しながら、
「なぜ現在この状態になっているのか」
「ここから何ができるのか」
を冷静に説明してくれる歯科医師を選びます。
⑤ ホームページで実際の症例があるとわかりやすい
私は根管治療の医院を探すのであれば、ホームページの「設備紹介」よりも「症例」を見ます。
マイクロスコープ、CT、NiTiファイル。
現在では、こうした設備を導入している医院は珍しくありません。
しかし患者さんが本当に知りたいのは、
「その設備を使って、実際にどのような治療をしているのか?」
ではないでしょうか。
治療前後のレントゲン、CT、マイクロスコープ画像、難しい症例への対応、治療後の経過。
こうした実際の治療内容が継続的に提示されているか。
私はそこを見ます。
設備は購入できます。
しかし、症例と経験は購入できません。
これは医院選びにおいて、とても大きな違いだと思います。
専門的な根管治療を受けたいと限った場合ですが、そこらへんをホームページでみてみても良いかもしれません。
⑥ SNSは派手なのに、肝心の治療内容が見えてこない
SNSのフォロワー数が多いことと、根管治療の技術が高いことは別問題です。
SNSによる情報発信そのものを否定するつもりはありません。
良質な情報を分かりやすく患者さんへ届けている先生もたくさんいます。
私が慎重になるのは、
刺激的なタイトル、極端に単純化された医療情報、他院の治療自体の批判、不安を煽る投稿、治療とはあまり関係のない話題ばかりが目立ち、肝心の症例や治療内容がほとんど見えてこない場合です。
言葉は少し強いですが、私は歯科医院選びにおいて、いわゆる「客寄せ」のための発信と、医療者としての情報発信は分けて考えたほうがよいと思っています。
本当に根管治療を得意としているのであれば、
派手な言葉より、症例。
フォロワー数より、治療内容。
知名度より、日々何をしているか。
私はそちらを見ます。
私なら、この「逆」を選びます
私自身が根管治療を受けるなら、
医療広告のルールを守り、自由診療について必要な情報をきちんと開示している。
根管治療について専門的な研鑽を続けている歯科医師が担当する。
治療前に成功率・回数・期間・リスク、そして治らなかった場合の次の一手まで説明してくれる。
前医を簡単に批判しない。
そして、宣伝文句ではなく、多くの症例と実際の治療内容で自分たちの医療を示している。
そのような歯科医院を選びます。
歯科医院のホームページには、魅力的な言葉がたくさん並んでいます。
しかし、根管治療で本当に大切なのは、ホームページを華やかに見せる技術ではありません。
「マイクロスコープがあります」でもない。
「歯を残します」という言葉でもない。
SNSのフォロワー数でもない。
最後に問われるのは、
「その歯科医師は、実際にどのような根管治療をしているのか」
だと私は考えています。
広告ではなく、治療を見る。
言葉ではなく、症例を見る。
設備だけではなく、それを扱う歯科医師を見る。
大切な一本の歯を任せるのであれば、私はそこまで確認して歯科医院を選びます。









