ラバーダム防湿をしないは「悪ではない」 熊谷市桶川市マイクロスコープ根管治療 坂詰歯科
- 根管治療
保険診療におけるラバーダム使用についての考え方
時々、YouTubeなどで「ラバーダムをしない歯科医師は悪だ」と強く非難する発信を目にします。
しかし私は、その考え方は必ずしも正しくないと思っています。
少なくとも、「保険診療でラバーダムを使用しない=悪」ではないと考えています。なぜそう考えるのか
保険診療の範囲内で、質の高いラバーダム防湿を行うことは非常に難しいからです。
理由の一つは、コストの問題です。
ラバーダム防湿には以下のような器具や材料が必要になります。
- ラバーダムシート
- クランプ(歯に固定する金具)
- フレーム、パンチなどの周辺器具
特に根管治療を行う歯は、虫歯が深く広がり、歯質が大きく失われていることが多いため、クランプがかからないケースが多くあります。
この場合、まず歯の形態を整える「隔壁(かくへき)」の作成が必要です。
ラバーダム自体よりも隔壁のほうが大事 隔壁作成の大変さとコスト
隔壁はコンポジットレジン(白い詰め物)で歯の形を補強する作業ですが、この作業が実は非常に難しく、かつコストがかかります。
場合によっては虫歯治療4本分以上のレジンを使用することもあります。
しかし、保険診療では隔壁作成に対する明確な点数はなく、材料費や技術料を別途患者さんに請求することは違法です。
つまり、医院側がコストを負担するしかありません。
さらに難しいのは、隔壁を確実に接着させるためには出血や唾液を完全にコントロールする必要があることです。
根管治療の対象となる歯は、歯肉の近くまで虫歯が及んでいることが多く、処置中に出血が起こりやすいのです。
この出血を止めるため、私の医院ではマイクロスコープや炭酸ガスレーザーを駆使していますが、これらの導入や運用にも相当なコストがかかります。
「やれば良い」というものではない
ラバーダムを使っていても、隔壁作成や湿潤防止が不十分であれば、防湿効果は低くなります。
つまり、「ラバーダムをしているかどうか」だけでは治療の質は判断できません。
質の高い防湿を保険診療内で実現するには、時間・材料・機器のコストをどこかで補填しなければならず、そのために他の診療費や経費を削るケースもあるかもしれません。
私は、そのようなやり方には疑問を持っています。
結論
保険診療では、ラバーダム使用は法律上の義務ではありません。
ラバーダムを使わないからといって、直ちに「悪い歯科医師」だと決めつけるべきではありません。
むしろ、状況や制約を理解せずに一方的に非難する方が、誤解を広める危険があると私は考えています。
大切なのは、患者さんのために可能な限り安全で質の高い治療を行うことです。
その方法は医院や症例によって異なります。
ラバーダムの有無だけで治療の善し悪しを判断するのは、本質を見誤ることになりかねません。
埼玉県行田市坂詰歯科医院(さいたま市、熊谷、羽生、加須、久喜、蓮田、鴻巣、伊奈町、佐野、館林、東松山、桶川、古河市、太田市からも来院)が根管治療、マイクロスコープを使った根管治療(根の治療神経の治療)、VPT 、歯髄温存療法 歯髄切断 穿孔修理パーフォレーション ラバーダム防湿を解説します。当院は高崎線JR吹上駅からバスで来院できます。 院長の松田は日本顕微鏡歯科学会認定医、歯を抜かないための治療、歯をできる限り抜かない治療、歯の神経を抜かない歯髄温存療法、自由診療の根管治療。埼玉県川口市(蕨より)芝樋ノ爪出身です。









