根管治療が保険か自費かわかりづらいホームページに注意 熊谷市桶川市坂詰歯科
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根管治療が保険か自費かわかりづらいホームページ
根管治療を受ける前に、保険診療か自由診療かを確認してください
最近では、マイクロスコープやニッケルチタンファイルなどを使用した精密根管治療を紹介する歯科医院のホームページが増えています。
しかし、その根管治療が「保険診療」なのか「自由診療」なのか、ホームページを見ただけではわかりにくい場合があります。
患者さんにとって、治療内容だけでなく、保険診療なのか自由診療なのか、いくら費用がかかるのかは、歯科医院を選ぶうえで非常に重要な情報です。
今回は、根管治療を受ける前に確認していただきたい点についてお話しします。
① 自由診療の広告には、費用などの適切な情報提供が必要です
厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、一定の条件を満たして自由診療の内容をホームページで広告する場合、以下の情報を適切に記載することが求められています。
- 治療内容
- 通常必要となる治療期間・回数
- 標準的な治療費用
- 主なリスク・副作用
例えば、自由診療の根管治療について紹介しているにもかかわらず、費用がわからない、あるいは「○万円から」と最低金額しか書かれておらず、標準的な費用が判断できない場合には、記載が不十分となる可能性があります。
自由診療を紹介するのであれば、患者さんが治療を選択するために必要な情報を、わかりやすく提供することが大切です。
② 保険診療だと思って受診したら、自由診療の提案があった
ホームページに根管治療の詳しい説明があっても、保険診療なのか自由診療なのかが明確でない場合があります。
患者さんがマイクロスコープを使った根管治療が保険診療だと思って来院し、初めてそれは自由診療であると説明を受けることも考えられます。
来院後に自由診療を提案すること自体が、直ちに違法となるわけではありません。
しかし、ホームページの内容によって患者さんが保険診療を受けられると誤認するような場合には、医療広告上の問題が生じる可能性があります。
当院では、患者さんが来院する前の段階で、保険診療と自由診療の違いや費用を理解できることが望ましいと考えています。
③ 保険診療を行う際、追加費用の提案があった
もう一つ、注意していただきたいことがあります。
例えば、保険診療で根管治療を開始した後に、
「ニッケルチタンファイルを使用するのであれば追加料金が必要です」
「MTAセメントを使用するのであれば、別途費用がかかります」
などと説明された場合です。
日本の医療保険制度では、保険診療と保険外診療を組み合わせることは、認められた例外を除いて原則禁止されています。
そのため、保険診療として行っている一連の根管治療について、特定の器具や材料の使用料を保険診療費とは別に請求することは、制度上問題となる場合があります。
ただし、実際の適法性は診療内容や請求方法、保険適用の条件などによって異なります。
追加費用の説明を受けた場合には、何に対する費用なのか、保険診療と自由診療がどのように区分されているのかを確認することをお勧めします。
一見、患者さんの利益になるように見えても、ルールを守ることが大切です
保険診療の根管治療において、特定の器具や材料を使用するために、別途追加費用を提案されることがあります。
患者さんからすれば、「少し追加料金を払うだけで、より良い治療を受けられるのであれば、その方が得なのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、私はここに大きな問題があると考えています。
例えば、いわゆる「白タク」を考えてみてください。
利用者にとっては、安くて便利で、目的地まで送ってもらえるのであれば、一見メリットがあるように思えるかもしれません。
しかし、利用者にメリットがあるように見えても、法律や制度上のルールを守らなくてよい理由にはなりません。
医療も同じだと思います。
患者さんが希望し、追加料金にも納得していたとしても、それだけで保険診療のルールに反する費用請求が認められるわけではありません。
保険診療と保険外診療の併用は、制度上認められた場合を除き、原則として禁止されています。
もちろん、追加費用の提案がすべて違法というわけではありません。実際の診療内容や費用の請求方法によって判断は異なります。
大切なのは、目先の利益や利便性だけではなく、患者さんの安全と公平性を守るためのルールがあるということです。
「患者さんのためになるから」という理由だけで、医療制度のルールを逸脱してよいわけではありません。
より良い治療を提供することと、医療制度を正しく守ることは、どちらも歯科医師として大切な責任だと考えています
④ 保険診療を希望する方は、受診前に確認を
保険診療で根管治療を受けたい方は、歯科医院を選ぶ際に、ホームページの記載をよく確認してください。
保険診療か自由診療かがわからない場合には、予約前に電話などで確認することも大切です。
特にマイクロスコープ根管治療など、専門的な治療内容を紹介している場合には、その治療がどの診療区分で提供されているのかを確認するとよいでしょう。
「ホームページに書いていなかったから、保険診療だと思っていた」
このような認識の違いを防ぐためにも、歯科医院側には明確な情報提供が求められると考えています。
⑤ 医療広告に疑問を感じた場合は、行政窓口へ相談を
医療機関のホームページも、一定の条件のもとで医療広告規制の対象となります。
もし、ホームページの説明と実際の診療内容が大きく異なる、費用について誤解を招く表示があるなど、疑問を感じた場合には、まず歯科医院に説明を求めてみてください。
それでも疑問が解消されない場合には、医療機関を所管する自治体の医療広告相談窓口や、厚生労働省が案内する医療機関ネットパトロールに相談・情報提供する方法があります。
実際に違反に該当するかどうかは、広告全体の内容や個別の事情を踏まえて判断されます。
⑥ 医療広告ガイドラインを守る歯科医院を選んでほしい
私が患者さんにお伝えしたいのは、治療技術だけでなく、診療内容や費用を誠実に説明してくれる歯科医院を選んでいただきたいということです。
医療広告ガイドラインは、歯科医院の宣伝を制限するだけのものではありません。
患者さんが誤解することなく、必要な情報を得て、自分に合った医療を選択できるようにするためのルールでもあります。
根管治療は、保険診療にも自由診療にも、それぞれの制度や治療上の特徴があります。
どちらを選ぶかは、十分な説明を受けたうえで、患者さん自身が判断することが大切です。
保険診療なのか、自由診療なのか。費用はいくらなのか。どのような治療を受けられるのか。
これらを事前に明確に説明することは、歯科医院として大切な責任だと私は考えています。
当院でも、患者さんが納得して治療を選択できるよう、診療内容と費用について丁寧な説明を心がけています。









