根管治療を一回で終わらせる覚悟 熊谷市桶川市坂詰歯科
- 根管治療
根管治療を一回で終わらせる覚悟
「根管治療は、何回に分けて行うのがよいのでしょうか?」
患者さんからよくいただく質問のひとつです。
実は、根管治療を1回で終える方法と、複数回に分けて行う方法のどちらが常に優れているかについては、現在も一律の結論が出ているわけではありません。
歯の状態、感染の程度、治療の難易度、治療後の症状などによって判断する必要があります。
「1回で終わらせる」という考え方
私は以前、トロント大学のシモン・フリードマン先生から、根管治療を可能であれば1回で完了させるという考え方について直接お話を伺う機会がありました。
もちろん、これは「すべての歯を必ず1回で治療する」という意味ではありません。
適切な診査・診断を行い、その日に必要な処置を十分に行えると判断した症例については、いたずらに治療回数を増やさない。
当院では、この考え方を大切にしています。
1回で行うことのメリットとは?
患者さんにとって最も分かりやすいメリットは、通院回数を減らせる可能性があることです。
複数回の治療では、その都度、仮の封鎖をして次回まで期間をあけることになります。そのため当院では、症例によっては治療を長期間にわたって繰り返すよりも、十分な治療時間を確保し、可能な処置を一度に進めることにメリットがあると考えています。
また、歯科治療後に痛みが長期化する患者さんの中には、感染だけでは説明できない神経障害性疼痛や痛覚変調性疼痛などが関係する場合があります。
この点については、慶應義塾大学病院で口腔顔面痛を専門とされる和嶋浩一先生からも臨床上の助言をいただき、当院では必要以上に治療を繰り返さないことも重要な視点のひとつと考えています。
ただし、1回で根管治療を行うこと自体が、これらの慢性疼痛を予防できると確立されているわけではありません。
1回治療は「簡単な治療」ではありません
ここが非常に重要です。
「1回で終わる=簡単な治療」という意味ではありません。
むしろ、限られた治療時間の中で、
診査・診断、感染源への対応、根管形成、洗浄、根管充填、そして必要に応じて土台や仮歯までを適切に進めるためには、症例ごとの慎重な判断が必要になります。
また、治療後に痛みや腫れが生じる可能性についても、治療前に患者さんへ十分に説明しておく必要があります。
つまり、1回で終わらせるために重要なのは、単に治療を急ぐことではありません。
「その日に終わらせてもよい歯なのか」を判断し、必要な時間と治療環境を確保することです。
当院では約2時間の治療時間を確保しています
当院の自由診療による根管治療では、症例に応じて約2時間の治療時間を確保しています。
そのため、歯の状態によっては、
根管治療 → 土台 → 仮歯
までを同日に行える場合があります。
私は、このような根管治療の考え方や治療手順について、全国の歯科医師を対象とした講演でも紹介しています。
ただし、すべての患者さん、すべての歯を1回で治療できるわけではありません。
急性症状が強い場合、感染の状態によって経過観察が必要な場合、根管内を十分に処置できない場合などには、無理にその日に終了せず、複数回に分けることがあります。
「1回で終わらせる」ことが目的ではありません
当院が大切にしているのは、
「何が何でも1回で終わらせること」ではありません。
大切なのは、必要な診査・診断と治療時間を確保したうえで、その歯にとって必要な処置を適切に行うことです。
1回で終了できると判断すれば1回で。
複数回必要と判断すれば複数回で。
治療回数そのものを目的にするのではなく、患者さん一人ひとり、一本一本の歯の状態を確認しながら治療計画を立てています。
自由診療について
当院で行う精密根管治療は自由診療です。
治療回数・治療時間は症例によって異なります。また、治療後には一時的な痛み、腫れ、咬合時の違和感などが生じる場合があります。根管治療を行っても症状や根尖部の病変が改善しない場合があり、再治療、外科的歯内療法、抜歯などが必要になることもあります。
治療前に診査・診断を行い、治療内容、治療回数の見込み、費用、主なリスクについてご説明したうえで治療を進めます。
※自由診療の標準的な費用については、当院ホームページの料金案内をご確認ください









