熊谷市鴻巣市根管治療マイクロスコープ坂詰歯科医院 日本顕微鏡歯科学会認定医
- 根管治療
令和5年2月23日、大井町ペントロンマイクロスコープ研修室にて
「これから始めるマイクロエンド」と題しまして、私、坂詰歯科院の松田敦至(日本顕微鏡歯科学会認定医)(PERF-JAPAN常任講師)が
講師となり講演を行いました。内容は、マイクロスコープを使った根管治療をいかに現場に落とし込むかをお話しさせていただきました。
マイクロスコープを使った根管治療は現在、学問を学ぶ場は非常にふえてきました。私も今まで、
UCLA卒後研修プログラム、PERF-JAPAN、トロント大学スタディプログラムなど様々研鑽して参りました。
しかし、勉強したことを現場の臨床に落とし込むとなると基本的には「不可能」といって良いでしょう。
なぜかというと、日本の臨床現場の状況と教わった北米スタイルの状況はまったく違うからです。
一般的な日本での根管治療のスタイルは保険診療で行い、1回の治療時間は30分程度でしょうか?
そして、全力で治療したいところですが、保険診療でいただける金額は北米に比べると圧倒的に少なく、
基本的には制限された装備と時間で戦わなければなりません。
ですので、治療回数が多くかかってしまったり、なかなか症状がおさまらないかったりします。
根管治療に失敗すると根の先に病変化といって病気が発生します。
日本では下顎大臼歯であれば約70%起こります。(2022年菅原)
北米のスタイルは、治療費が日本より高いため十分な装備と十分な治療時間で戦うことができます。
治療の成功率も日本と比べ圧倒的に高いと思います。
当院ではマイクロスコープを使った根管治療は基本的にはかぶせ物までトータルで行い自費診療で行います。
患者さんが仮にですが、、成功率を90%を超える治療を希望された場合、保険診療で治すことは不可能です。
保険診療でも治る場合もあるかもしれません。しかし、私は結果を毎回出さねければならないのです。
治療は毎回、最強装備、多くの時間を費やし治療を行います。
しかし、上達しつつこの環境を作るのが非常に難しいのです。
ここら辺を講義させていただきました。・
また、講義した内容では
・狭窄根管への対応(MM根管やMB2)マイクロスコープを使っての実習
・マイクロスコープ根管治療の際のミラーテクニック
・MTAセメント、バイオセラミックスの根管充填方法 積層充填方法
・穿孔修理(パーフォレーション)
をしっかり講義させていただきました。